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下大利老松神社 伝承その他

場所
大野城市上大利2丁目318
分類No.
歴_し0069

下大利老松神社

伝承その他
●末次様
下大利区の西方、上大利区との境に小字末次がある。村人たちはここを末次様という。末次様とは「スエツクリさま」のことである。上大利から牛頸にかけては数百基の須恵器窯跡がある。この窯業に従事した人々が祀りはじめたのが「スエツクリさま」であり、それが訛って末次様となったものであると思われる。
明治の末ごろ下大利に赤痢が大流行したが、それは末次様の祟りであるということになり、この地にあった石造りの薬師如来・弘師大師像及び木造の十一面観世音並びに梵字板碑一基を老松神社境内に移し、覆屋を設けて奉祀した。

●盃状穴石
観音堂の前に大正十三年の火災以前の神殿基礎石数個が置かれているが、その中の一個に径八センチ、深さ二センチと、径五.五センチ、深さ一.五センチの二個の盃状穴がある。(大野城市史 民俗編より)