会社、音楽、まちづくり、全力疾走!
Key preson 山崎 貞水 さん
株式会社 クロワッサン
福岡県内の病院や施設・学校の給食パンを主力として焼いているパン製造会社クロワッサン。ここを率いる山崎貞水さんは、滑舌のいい話っぷりが小気味いい38歳の2代目社長。まったくパンとは無縁の畑から父の会社を承継し、会社運営、まちづくり、さらには市民楽団の指揮者として奔走するエネルギッシュな人物だ。
「何事にものめり込むタイプで、子どもの頃はバスケや水泳にどっぷりはまり。高校からは吹奏楽部でホルンを吹き始め、卒業後は音楽を極めたいと自衛隊の音楽隊に入隊。そこで次第に僕は自分の能力を人や社会のために活かせないかということを考えるようになり、音楽指導、指揮者の道へ・・・。
ところがいきなり父の会社を継ぐことになり、営業も販売もしたことのなかった僕はパンの修行ではなく、営業修行のために全く縁のないオーストラリアに渡ったんです」。言葉も経験も通じない海外で、1個5ドルのチョコから、最終的には家1軒建ってしまうくらいの高額オパールを売るまでになって帰国した。
「指揮者って大勢の演奏家がいるステージ上で、たった一人、何の楽器も持たず、何も演奏しない人なんです。演奏家一人ひとりの能力を引き出し、それを音楽にまとめ上げていく。会社経営もそれに似てるなと思ったんです。人数も同じくらいですし」
だから従業員たちが焼いたパンをいかにお届けできるかという役割に専念している。
「まちづくりも同じようなことがあって、行政、市民、そして民間事業者・・・それぞれ得意なところがあって、大野城市はそれぞれの役割をうまく連携できているなと思います。今回の連続立体交差事業では、南部の南ヶ丘から下大利団地まで道が直結します。そうした時、下大利と南ヶ丘で何かできないかとか、下大利と白木原、さらに春日市や太宰府市とも連携したい・・・・・」。
商工会を通じて、まちづくりの活動にも積極的に参加する山崎さん。「一人じゃ何もできないですよ」と周囲を巻き込みながら、何事にも全力で取り組む姿が眩しいキーパーソンだ!
シティ情報ふくおか 特別編集 ウェルカム大野城市!より