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上大利老松神社 伝承その他

場所
大野城市上大利2丁目16-1
分類No.
歴_か0065

上大利老松神社

●盃状穴手洗鉢                       
境内には二個の盃状穴石がある。一つは境内の東南隅にあたる正面鳥居の右側にある。自然石の手洗鉢で、大小三二個の盃状穴が穿たれている。もう一つは鳥居の左側にあって、直径一八センチ、深さ九センチの円柱形の柱穴のような穴が掘りこまれており、用途は不明であるがこの穴の周囲全面に盃状穴がある。

●志賀大明神 
『筑前国続風度記附録』には社内に師が大明神があると記されているが、今はこの社は見当たらない。福岡市志賀島にある志賀海神社の祭神は、伊邪那岐命が黄泉国から戻り、筑紫の日向の小戸の橘の樟原で禊ぎした時に生まれた底津少童命、中津少童命、上津少童命の三柱の神である。「延喜武神名帳」には名神大社とされ、大明神の尊称をうけている。「わた」は海、「つみ」は住む、持つの意で、少童は海神のことである。 
                                              
●境内石垣  
境内が高台であるため三方を高い石垣で囲まれているが、この石垣の石は村内大石ヶ谷の区有の山から切り出したものである。 (大野城市史 民俗編より)