牛頸伝説の記念碑
牛頸に残る伝説「天狗の鞍掛けの松」の記念碑です。
平野小学校の発案で、当時の位置より少し西よりの現在地に記念碑を建て、4代目となる松を植えました。
上大利から牛頸までの2kmほどの間は、人家が一軒もなく、両側は山に挟(はさ)まれて、さびしい一本の細い道が続いているだけです。牛頸村の入り口に一本の松の大木が立っていて、梢(こずえ)の方は切られたように平たくなり、ちょうど馬の背中のような格好をしていました。そこに背中に大きな羽根の生えた、ギョロリとした大きな目玉を持ったいたずら好きで非常にお酒の好きな天狗さんが住んでいました。ある日、稲の出来具合を調べるために馬に乗った武士が牛頸村にやって来ました。それを見た天狗さんは八ツ手の団扇(うちわ)でサッとひとあおぎし、その武士を吹き飛ばし、馬の鞍を取り上げて自分が住んでいる松の木に掛けました。この松を「天狗の鞍掛けの松」と呼ぶようになり、今でも牛頸の古老たちは天狗さんはいるのだと信じているそうです。(歴史資料展示室解説シートより) ※資料添付