場所
大野城市牛頸3丁目14-1
分類No.
歴-0039ひ

市内最古の神社

市内で最も古い神社で、伝承では正暦(しょうれき)年中(990年~994年)創建と伝えられている。

篠原家所蔵の『牛頸平野宮縁起(えんぎ)』(安政4年)には、山城国(やましろのくに)(現在の京都)葛野郡(かどのぐん)平野社から勧請(かんじょう)したものという記録がある。祭神には今木神(いまきのかみ)(渡来人の神)、久度杜(くどのみや)(窯の神)、古開杜(ふるあきのみや)(使用済みの窯の神)、比売神(ひめがみ)(桓武(かんむ)天皇生母高野新笠(たかのにいがさ))が祀(まつ)られている。
平野神社では現在でも10月に3日間にわたって宮座が執(と)り行われている。お注連(しめ)打ち、餅つき、献饌(けんせん)の儀、撤饌(てっせん)の儀、当渡(とうわた)しが12人の宮座構成員によって行われる。
宮座の中でも餅つきが最も神聖な儀式で、椎の木の上下を削った杵を用い、12人の男性が榊(さかき)の葉を口にくわえ餅をつく。
鳥居の横の楠には「天狗の鞍掛けの松」に登場する天狗が長い鼻を伸ばしてもたせかけ、その上に雀やカラスが止まって遊んでいるという伝説が残っている。