持ち運びに便利な竈
古墳時代後半、普通は住居に造りつけて動かすことができない竈を持ち運びできるようにしたもの。市指定有形文化財に指定されている。
仲島遺跡から出土した移動式かまどは、古墳時代後期の大きな溝から出土した。
高さは約25cm,約50cm。全面は薪をくべるために大きな窓が開けられ、その上には火をよけるためのひさしを取り付けている。上部には煮炊きの土器を置くための丸い穴を開けている。
内側には黒い煤(すす)が付着しているが、下の方にはついておらずその部分を土中に埋めて固定していたのではないかと考えられる。このように完全な形が分かるものは極めて珍しい。
(大野城心のふるさと館展示) http://www.onojo-occm.jp/