場所
大野城市山田4丁目7
分類No.
歴-0032さ

道案内の神

市内に30基ある石碑。

猿田彦とは日本神話に登場する神で、ニニギノミコトが高天原から高千穂まで天降る際に道案内をしたということから、道の神や旅人の神とされるようになり、道祖神と同一視された。

猿田彦とは『古事記(こじき)』や『日本書紀(にほんしょき)』に登場する神で「鼻の長さ七咫(ななあた)、座高の高さ七尺(ななさか)、座高から推測すると身長は七尋(ななひろ)あり、口・尻が明るく光っており、目は八咫鏡(やたかがみ)のようであり、照り輝いている様は赤いほうずきのようである。」と書かれている。
ニニギノミコトが天孫降臨の際に、アマノウズメの「天照大神の御子がお通りになる道を立ちふさいでいるお前は誰だ」という問いに「天照大神の御子が今降臨されると伺った。それで、お迎え申し上げてお待ちしているのだ。私の名は猿田彦大神だ」と名乗っている。その後ニニギノミコトを日向(ひゅうが)の高千穂(たかちほ)まで案内したことから、道案内の神とされ三叉路(さんさろ)などに祀られるようになった。また、江戸時代には庚申(こうしん)の申(さる)と猿田彦大神の猿を結びつけて庚申の主尊となった。