場所
大野城市上大利
分類No.
歴-0034た

功績をたたえた碑

上大利の三兼池(みかねいけ)に建つ石碑で、市指定有形文化財です。明治10(1877)年に白木原村・上大利村・春日村とともに巨額の私費を投じて牛頸から用水路を完成させた森山庄太
(もりやましょうた)の功績(こうせき)をたたえて建てられたものです。

田畑を潤(うるお)すための水を確保することができなかった白木原・上大利・春日村は、弘化(こうか)年間(1845年頃)から大庄屋髙原美徳(たかはらよしのり)と白木原村庄屋森山庄平の発案で牛頸から水を引く工事を開始したが、福岡藩の改革によって途中で工事を断念しなければならなかったそうです。
その後、森山庄平の息子、白木原村戸長森山庄太によって工事が再開され、牛頸川(うしくびがわ)の北田井堰(きただいぜき)より取水し、猫池・伊賀井牟田池(いがいむたいけ)・船(せん)(仙)頭ヶ浦池(どうがうらいけ)(上池・中池)・日の浦池を通り、三兼池・池頭池(いけのがしらいけ)(春日市)まで水路とトンネルで結ぶ用水路を完成させました。
この用水路の完成により、三村の田畑は旱魃(かんばつ)のときでも水が枯れることはなく、豊かな実りを得ることが出来ました。