●祭礼
・四月第二日曜日 春ごもり ・七月中旬の日曜 夏ごもり ・十月十三日 秋ごもり(宮座)
宮座は下筒井五五戸、宿二五戸の計八〇戸の氏子を下筒井四班、宿三班に分け毎年双方から一班ずつの当番で、宮座その他の一年間の世話をする。宮座の料理は昭和三年十一月二十五日の氏子協議により定められたメニューを女性が前日から準備にかかる。男子は〆縄作りを行なうが、四年毎に大〆縄を作る。
●境内内
『筑前国続風土記附録』に「社内に天神小祠あり」とあるが、現在は見当たらない。
●伝承その他
(1)阿波島大明神と塞神 境内入口右側に二つの石神が仲良く並んでいる。阿波島大明神は市内にはこの一基しかない。俗説には婦人の下の病に霊験あらたかな神であり、子授け安産祈願の対象ともなる神である。塞神は道祖神、道の神として信仰されると同時に、中世以降は猿田彦大神とも習合して性の神にもなり、男女良縁、妊娠出産、幼児守護の神にもされている。
(2)盗の宮の伝説 第一〇章の伝説編を参照のこと。
(大野城市史 民俗編より)