祭礼・伝承その他
●祭礼
例祭日 四月十五日(春ゴモリ) 七月十八日(夏ゴモリ) 十一月二十八日(支度ゴモリ)
以上が、昔の例祭日であったが、農家の人々も勤めに出るようになり、現在では四月の第三日曜日と七月中旬の日曜日に変更し、各戸から御馳走を持ち寄り神主を招いて祝詞をあげてもらい、昔ながらのおこもりを続けている。
●伝承その他
(1)御陵松 宝満神社の西方二〇〇メートルほどの旧道の傍に、大きな一本松があり「御陵松」の石柱が立っていたが、松の木は昭和の初めごろ枯れてしまい、石柱も昭和六十年ごろ道路工事により所在不明になっている。昭和の初めごろまでは中、乙金、筒井、山田、井相田に分霊勧請された宝満神社の、祭礼の時のお旅所にされていたという。
(2)玉依姫命御陵伝承地 宝満神社西北方三〇〇メートルの所に高さ二メートル、広さ一〇〇平方メートルほどの塚があり、土地の人はお観音様と呼んでいる。ここが玉依姫命の御陵伝承地である。現在は周囲を削られて中規模の墳丘として残っているが、福岡地方における最も古い古墳時代初期の古墳である。ここの例祭は七月十七日で六月堂という。大野城市史 民俗編より)