祭礼・境内社・大行事・疫神
●祭礼
例祭日 四月十五日(春ごもり) 八月十八日(夏ごもり) 十月十七日(宮座)
宮座株を持つ家は一二戸であって、毎年二戸が当番となって神祭を行なっていたが、現在は十一戸になっている。十月十七日の宮座の時には新藁で〆縄を作って奉納している。
●境内社
(1)山神堂 昭和三十年代までは正面の鳥居をくぐり参道を進むと、境内中段へ上る石段の下の右側にお堂があり、「文政八年(一八二五)酉四月十九日 農長髙原善蔵再建」の棟札が掲げられていたが、このお堂は現在はなくなり、堂跡にはゲートボール用倉庫が建っている。祭神については大山祗命や木花開耶姫とされている。
(2)観音堂 境内の西端入口の鳥居のすぐ左側にあり、瓦葺きの小堂の中に、像高四〇センチの木造観音像が祀られている。御笠郡三十三カ所観音中十七番の札所である。
(3)八大龍王社 本殿の左右にそれぞれ四基づつの計八基の石碑が祀られており、八大龍王社と呼ばれている。八大龍王とは難陀・跋難陀・娑伽羅・和修吉・徳叉迦・阿那姿達多・摩那斯・優鉢羅の八龍王の総称である。
●大行事・疫神
もとは小字王城の丘の上にあったというが、昭和四十二年、大野東小学校新設工事の時に、小字ハサコの薬師の森の道端に移した。ところが昭和五十五年に道路拡幅のために神社境内に再移転した。この石神の性格については第七節路傍の石神・石仏の項及び第一〇章伝説の項を参照のこと。
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